腐女子論 花京院編

かつて、モーレツに腐女子だったのです。

萩尾望都とか古屋兎丸とか今だって大好きです。

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↑これが花京院

 

当時、女子大の文学部に進み、男の目もない場所で

オシャレもせずに、三島だヘッセだ谷崎だ荷風だと、

ただ腐海への道を極めていた。

 

しかも、すごくメンドクサイ方向に

当時、ジョジョの1部がアニメ化され、それにまんまとハマった私は、

ジョジョのコミックを集め出しました。

ただコミック買うのは恥ずかしいから、もちろん

文庫コミック文庫

のサンドイッチを作って。

 

そんな当時のお気に入りキャラが花京院だったのである。

腐女子と言うのは、他のキャラとの絡みを見て喜んでいる事が多いが、

花京院が花京院であるから好きだった。

「?」と思われるかもしれないが、

当時の私の花京院が花京院であるという基準はメッチャ厳しかったのです。

 

他人から見た花京院と言うのは私からは認識できない。

つまり、他人の目で解釈された花京院は私にとっての花京院ではない。

当時、ネットやちょっぴりオタクな本屋には、

同人誌やファンアートがゴロゴロしてた訳です。

本音を言えば、ちょっと覗いてみたかったんですが、

なんかもう花京院を神聖化し始めちゃって、

私はオリジナル(原作)の花京院が好きなんだから、

二次創作はあくまで、オリジナルのコピーだ。

と、思い込んでいました。

ここまでくると、一体何が花京院を花京院として成立させているのか?

という、ヤベー問いが頭の中に駆け巡っていましたが、

ゼミの宿題も拈華微笑レベルの悟りを開かないと解けないんじゃないの?

という文学的難問だったので、花京院の哲学は放置しました。

 

しかし、花京院はあくまで2次元の存在。

次元の壁があると、発生する「これ以上彼を知れない」という問題。

私はこの問題を花京院を研究材料とすることで、誤魔化しました。

文学部で使った研究材料を元に、拙い研究を片手間に始め、

彼のアトリビュートなどを様々な書物で調べ、

若くして命を落とす聖人の絵画を見て重ね合わせては、萌えていました。

 

自分でもいよいよ来るとこまで来ちゃったけど、

後戻りできない感じ

になって仕方なしに、教授にボソッと話してみましたが、

教授も「?」な顔をするばかりです。

 

オスカーワイルドは言っています。

The only way to get rid of temptation is to yield to it

誘惑から逃れたかったら、誘惑に負けちゃえばいいじゃん!(超意訳)

そして、原点に返りました。

花京院大好き!研究も好き!

花京院カッコいいから大好きです。

承太郎やディオみたいな派手さはないけど、そこが好きです。

 

花京院は私が案外勉強嫌いじゃないんだよ

って事を教えてくれたキャラかもしれません。

しかし、この研究大好きが更に私をオタクとしてメンドクサイ方向に

すっ飛ばしていくのです…。