やたら意識の低い読書感想文 武者小路実篤の『友情』

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この本どんなあらすじ?って聞かれたら

武者小路実篤が書いた『こころ』みたいな内容

もしくは

ワット数やや明るめの『こころ』

 

どんなあらすじ?って聞かれて~みたいなとか言っちゃうところが

最高にIQも意識も低めです。

 

簡単にあらすじを言いますと

主人公の野島は友達の仲田の妹の杉子に恋をします。

若く美しい杉子に近づこうと、若い男どもは杉子のご機嫌を伺ったり、

手紙を送ったりして皆気を引こうとしています。

しかし、奥手で不器用な野島は他の男どものように、

器用に杉子に近づくことは叶いません。

野島はその恋を親友である大宮に相談します。

大宮は野島の相談に乗りつつ親友の手前、杉子に素っ気なく接しました。

 

後はお察しの通りの展開と思っていただければ正解です。

 

野島の好きな娘に挨拶されただけで、

嫌われてないぜ~!!よっしゃあ!!

みたいに盛り上がる気持ちとか、

付き合ってもないのに結婚の妄想広げてみる所

とか、恋愛あるある過ぎて恥ずかしくなるんですけど…。

好きになったら、この人と出会うために生まれてきた運命だったのだー!!

みたいに盛り上がっちゃう気持ちが、詳細に書かれてて恥ずかし~。

 

あと、友達に同性として負けるとショックみたいな気持ち。

すごい共感する!

友達とお風呂とか入るとついオッパイ私のが小さい…とか思う!

 

メインである野島と大宮の友情はもちろんなんですが、

女心も汲んでやってよ!とちょっと杉子が可愛そうになってきます。

 

短めの作品だし、高校生が読書感想文にするのも良い作品だと思います。

『こころ』より救いのある内容だし。

ただ、私が高校生のとき読んでたら

「主人公の男も途中で舞い上がっちゃって、あらぬ期待をして馬鹿ね~。潔く諦めなさいよ」

と恋愛したことがない人の感想になって終わってるんだろうな~

となんとなく思います。